プチ整形から整形手術まで様々なニーズに応える東京都中央区銀座の美容整形外科ノエル銀座クリニック |
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| 急患 in パリ直行便 |
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Dr.HOSHINA飛行機の中で大奮闘?!
5~6年前の事。パリでの学会へ向かう為、成田発ANAの直行便に乗りこんでいました。
今回のパリは著名なドクターとの会合も控えている為、少し緊張気味。離陸してすぐにその原稿のチェックを始めました。
1時間ぐらい経ってそろそろ食事かなぁ、と思っていたときにアナウンスが流れ・・・
「どなたかお医者様はいらっしゃいますか?急病のお客様がいらっしゃいます。」と。
どうやら“女性の腹痛・・・婦人科???"この危険なキーワード。一瞬たじろいだ。
特に女性の場合は様々なことが考えられ、子宮外妊娠だったりすると飛行機の中ではとても手に負えないだろう・・・。
医者にとっては、この場合とても慎重にならざるを得ない。
なぜなら善意ですることも最悪の結果という裏目に出てしまう場合もあるし、専門外の分野で最善を尽くしても患者を助けられることができるだろうかと不安もよぎる・・・?
でも、気が付くと手を上げていました。
そこからが戦闘開始!一番後ろのシートにいた20代の女性は額に脂汗をかき腹痛に加え、悪寒も訴えていた。
心配そうに彼女を見つめる連れのお友達の顔も青ざめて・・・。
フライトアテンダント(以下
FA )が持っていた救急セットのほかに医療従事者用のセットを開けると、そこには聴診器、血圧計、点滴、注射器と数種類の薬の他はあまり役に立つものも入っていない。急いで血圧を測り、点滴をし、血管を確保する。
検査機器などは全く無いので、簡単に診断を下すわけにはいかない。
時間による症状の変化で様子を見る事にしようとした矢先、FAより「緊急着陸をするか、引き返すかは機長ではなく先生の判断に任せます。」と言われ考え込むことに・・・。
なぜなら、この飛行機に乗っている何百人もの人がパリへ行く目的はいろいろあるはずであり、ビジネスでの重要な契約などで行く人もいるだろうし、もしかしたらこのフライトがその人の人生を変えてしまうような場合もあるかも知れない。・・・そう考えると重責の念にかられしばし熟考。
そして、考えうる最大限の処置をし、時間経過による容態を診て重篤ではないと判断、「このまま飛行を続けましょう」と決断を下したのです。
そこから、約10時間。いつ症状が悪化するかわからないので私は食事もとらず、二人のFAも交代で、完全につきっきりの看病が続きました。
その時のFAはとても協力的で気転が利き、行動も機敏で本当によく教育されていて
“さすが・・・" と感心したのを覚えています。
ようやくパリへ到着のアナウンス。
着陸後、シャルル・ド・ゴール空港のドクターへバトンタッチ。
数日後、学会も無事終了し翌日帰国を控えた夜、パリの某有名レストランへ食事に行くと、偶然その患者さんにバッタリ再会。こんな事ってあるのですね。
その方はすっかりピンピンしていて「お陰様でパリを楽しんでいます。あれから病院へ行って診療を受けたら感冒とのことでした。本当にいろいろお世話になりありがとうございました。どうやって先生にお礼をしようかと思っていたところでした。」と。
その旅行は彼女達2人にとってすごく大切な旅行だったらしく、とても楽しそうでした。
そんな表情を見ると“医者冥利に尽きる"というところでしょうか。
別れ際に、「先生の滞在先のホテルとルームナンバーを教えて下さい。」と言われたので、「また何か具合が悪くなったりしたらいつでもどうぞ。」と伝えました。
翌日チェックアウトの際、一枚のカードを受け取ると、その患者さんからのお礼状でした。朝早く届けてくれたようで、今でも大切に引出しの中にしまってあります。
ANAの帰国便では、行きでの出来事が報告されていたようでパーサーよりお礼の言葉を頂き恐縮してしまいました。
そのパリへの旅は、いつもとは違った意味で想い入れのある旅となりました。 |
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